40歳になれば何となく「このままの人生でいいのかな」と考え始める人がいる中で、
- 40代で人生設計は早すぎるから
- 老後の準備はまだ考えられないから
- 周りの40代がまだ人生設計を考えていないから
このように考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、40歳からの人生設計は決して早すぎではありません。
そこでこの記事では、40代を通り抜けてきた私がこれから迎える人生を思い通りに楽しむためのプラン設計について解説します。
この記事を読めば、これから訪れる人生を思い通りに楽しめるプラン設計が簡単にできますよ。
40代からの人生を楽しむプラン設計2ステップ
プラン設計はこれから理想の人生を送るために最も重要なものです。
40代になれば人生経験も豊富になり、金銭面で少し余裕が出始める頃です。
また、若い頃には考えなかった人生についてや残された時間をどう過ごすか考えてしまう機会が増えます。
ではこれからの人生を楽しく自分らしく生きるためにはどうすればいいのでしょうか。
おすすめしたい2ステップはこちらです。
①人生で大切にしたい【自分軸を決める】
②40歳を過ぎたら考慮【退職時期を決める】
ひとつずつ解説してみますね。
①人生で大切にしたい【自分軸を決める】
人生の軸には自分軸と他人軸があるのをご存じでしょうか。
- 周りの価値観や世間の情報を気にせず、「自分視点」で物事を決められる
- 自分がどうありたいか、どうしたいかしっかり自分の意思や価値観で判断できる
- 他人の評価で自分の価値を決めず、自分の意思決定で行動できる
- 他人の評価を1番に考え、自分の意見がはっきり言えない
- 人目が気になって覇気がない
- 周りから嫌われるのを恐れ、自分の信念が持てない
自分軸を持った人は自分の価値観や気持ちを基準にし、信念をしっかり持っているので軸がぶれません。
また、他人にどう見られているのかどのような評価されているのか全く気にならないのです。
そのため、毎日が充実して過ごせるのでストレスを抱える人が少ないと考えられます。
一方、他人軸を持った人は「~しなければ」「~でなければ」のような気持ちで行動する傾向があるのです。
そのため「みんなと同じ」との安心感がありますが、他人の価値観に振り回されるためストレスを抱えやすくなります。
まずは、周りに流されず自分らしく生きるためにありのままの自分を認め、しっかりとした自分軸を決めるのが大事です。
人生で大切にしたいこと、譲れないものを書き出して自分に必要なものを明確にしましょう。
軸が他人軸から自分軸に変化すればちょっとしたな出来事でも自分で判断ができるようになり、しっかりとした自分軸が出来上がります。
②40歳を過ぎたら考慮【退職時期を決める】
40歳を過ぎたら働き方を含め、定年時期を決めるプラン設計が重要になります。
経済社会の活力維持、働く意欲のある高齢者が能力を十分に発揮できるように、高齢者が活躍できる環境の整備などを目的とし、2021年4月1日から「高年齢者雇用安定法」が一部改正されました。
参考:厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」
引用:All About「アラフォー女性の人生後半戦の働き方」に関する調査
All Aboutのデータによれば、60代まで働くと想定している人の結果が全体の43%と出ています。
例えば、60代まで働くと仮定した場合はそこから逆算すれば40代からの収支が計算しやすくなるのです。
私は以前、残業や休日出勤の多い工場勤務の仕事をしていました。
生活が楽になる程度の収入がありましたが、10年後、20年後を想像した時に今後も同じ仕事を続けるか不安でした。
時間をかけて考えた結果、長く続けやすい医療事務へ転職しました。
収入は激減しましたが、体への負担が減少し気持ちに余裕ができました。
人生を思い通りに楽しむ3つのプラン設計
自分の人生を楽しんで過ごしていくために長期的なプラン設計のシミュレーション実施をおすすめします。
シミュレーションしてもその通りになるとは限りません。
しかし、将来の見通しをつけておけば時代の流れで起こる想定外の出来事やリスクを回避しやすくなるのです。
人生を思い通りに楽しく過ごすためのおすすめプランはこちらです。
①今後の予定やこれからの目標をリスト化しよう
②目標をかなえるために具体的な情報を収集しよう
③具体的なプランを立ててみよう
それでは詳しく解説していきます。
①今後の予定やこれからの目標をリスト化しよう
これまでにかなえたかった夢や後回しにしていた目標はありませんか。
転職や起業などを含めた今後やりたいことを具体的に書き出してみましょう。
漠然と頭の中だけで考えていたものが言語化により整理され、自分の夢や目標へのゴールが明確になります。
また、ゴールが明確になれば達成するために必要なものや排除するものの判断がつきやすくなるのです。
その結果、ゴールを目指すためにはどの道を進めばよいのか自分で効率よく行動できるようになります。
目標が達成できた時を想像しながら書き出しましょう。
達成できた目標は線を引き消しておけばどれだけ達成できたか一目で分かり、自分の成長にも気付けます。
②目標をかなえるために具体的な情報を収集しよう
目標をかなえるためには現在地から目的地へたどり着くために多くの情報が必要です。
情報収集すれば今の自分に足りないものや目標達成までに必要な時間、目標への道筋が明確になります。
また、目標達成がより実現的になれば自分の経験や知識を増やせる可能性があるのです。
しかし、情報収集ばかりしていても目標はかなえられません。
多くの情報の中から自分で取捨選択する必要があります。
不要や誤った情報を見極め、効率よく目的を達成させるようにしましょう。
③具体的なプランを立ててみよう
目標をリスト化し、具体的な情報収集ができたら実際にプランを立ててみましょう。
例えば、
年 | 歳 | ライフイベント | 支出金 |
---|---|---|---|
2022年 | 40歳 | 資格取得 | 30万円 |
2025年 | 43歳 | 旅行 | 20万円 |
2030年 | 48歳 | 車購入 | 230万円 |
2035年 | 53歳 | 住宅リフォーム | 200万円 |
このような簡単な表を作成します。
いつどのようなライフイベントがある、目標を達成させたい時期、そのために必要な支出金などを記入しておきます。
予定のある大きな出費やボーナス、貯蓄を取りくずさなければいけないものは記入しておくとよいでしょう。
具体的なプランを作成しておけばライフイベントの時期や支出金の予定が一目で分かるため、貯蓄の金額や予定が立てやすくなります。
40代からの人生を楽しむプラン設計3つのメリット
プラン設計とは生涯の自分年表のようなものです。
自分年表を作成しておけば現状把握ができ、やるべきことが明確になります。
プラン設計のメリットを3つ解説してみましょう。
①これからの目標を明確にできる
②これから必要な支出が把握できる
③老後生活のイメージがつかめる
①これからの目標を明確にできる
プラン設計を立てれば、これからの人生で自分のやりたいことが明確になり具体的に何をすべきか明確にできます。
やるべきことが決まれば目標までの方向が定まるので、目標を実現させられる確率が高くなるというわけです。
また、目標までの道のりや失敗した時の回避の仕方など、達成までの行動を全て自分で決めなければなりません。
試行錯誤を繰り返し、達成できた時には今までの行動力と経験が身に付き達成感も味わえるでしょう。
目標を達成していけば自分の成長にもつながり、達成感を実感できます。
目標設定は自分の理想の人生を手に入れるためにとても大切なものなのです。
②これから必要な支出が把握できる
プラン設計を立てればこれからの人生で必要な支出金が明確になり、優先すべき支出を把握できます。
現在の収入や貯蓄金額、今後の支出予定金額が明確になれば節約や貯蓄、お金の使い方の意識も変わるでしょう。
お金の行先を明確にすれば大きな買い物の時期や将来の生活イメージを把握しやすくなります。
早い段階からプラン設計を立てておけば、モチベーションの維持や老後の不安が解消されるのです。
プラン設計は老後のために節約生活するのではなく、老後の資金を計画的に使うために作成するプランです。
早めに問題に気付けば老後も自分らしく安心して暮らせます。
③老後生活のイメージがつかめる
40代になれば老後生活の不安も少しずつ感じ始めます。
たとえば、
- 退職金は出るのか
- 年金はどれくらいもらえるのか
- どれだけの貯金があれば老後の生活は安心できるのか
このような不安を抱えたまま「まだ早い」と後回しにしていれば後悔する可能性があるのです。
老後は自分がもらう公的年金が収入の柱になります。
公的年金だけでは生活費が不足するようであれば貯蓄できる今からの備えが大切です。
老後の不安は早い段階で把握して軽減しておきましょう。
我が家では、送られてきた「ねんきん定期便」を元に定期的に老後生活をイメージした話し合いをしています。
公的年金だけでは補えない金額を明確にすれば必要な貯蓄額も明確になり不安も減少できます。
40代からの人生を楽しく生きるために必要なもの
「自分の人生を楽しく生きる」は「自分らしく生きる」につながります。
自分の人生を決めるのは自分しかありません。
しかし、自分らしく生きるためにはどうしても必要なものがあります。
- 目標をかなえるためには健康が大切
- 趣味を楽しむためにはお金が必要
詳しく解説していきますね。
目標をかなえるためには健康が大切
40代になれば少しずつホルモンバランスが崩れ始め、体の衰えを感じるようになります。
また、運動量の低下により筋肉量が減少するため筋力も低下するので若い頃よりも疲れやすいと感じるのです。
- 1日3食しっかり食べる
- 1日15分程度の軽い運動
- 質のよい睡眠
忙しい毎日を過ごしていてもエネルギーと栄養素をしっかりとるために1日3食の食事はとても大切です。
また、1日15分程度の運動により心地よい疲労感で血流改善や不眠症の改善が期待できます。
今感じている体力の衰えは今後さらに身近なものになる可能性があるのです。
加齢に負けない健康な体づくりは40代から始めるのがベストだといえるでしょう。
地域によって企業主催のウォーキングイベントが行われています。
私が良く利用していたのはJR東海のさわやかウォーキングです。
参加費無料で気軽に参加できるので観光気分で楽しめました。
参加者限定特典がある時は少しお得感を味わえます。
ウォーキングコースは5km~15km程度、神社仏閣や自然公園など幅広く予定されているので自分に合ったコースを選べるのが魅力です。
趣味を楽しむためにはお金が必要
人生を楽しむためには資金も最重要課題ですよね。
生活するにも趣味を楽しむにもお金はどうしても必要になります。
仕事が一段落すれば老後は自分の趣味や娯楽で楽しみながら生活したいと考えるでしょう。
しかし、40代以降は今まで少なかった医療費の増加や親の介護など意外にお金が必要になってくるのです。
総務省統計局の調べによれば、高齢無職世帯の家計収支は実収入が246,522円、不足分が35,768円となっています。
趣味を楽しむための貯蓄を取りくずすとなればモチベーションも下がります。
早めからプラン設計を立てて予備資金を貯蓄しておけば緊急時にも対応できます。
我が家の楽しみは年に数回、近県のいろんな温泉地への観光です。
これからも続けていくために60代まで崩さない旅行貯蓄を始めました。
老後も旅行が楽しめると思うと生きる励みになります。
人生のプラン設計は定期的に軌道修正しよう
プラン設計は自分の人生の未来予想図です。
そのため、何か変更があれば定期的に見直して軌道修正する必要があります。
例えば、
- 目標が達成できたので転職した
- マイホームを購入したので支出が増えた
- 不測の事態で入院した
など、想定外な出来事はよくあるでしょう。
そのため、方向性が変わる場合があるので定期的にプラン設計の見直しが必要なのです。
修正もせずにそのまま進めば間違った方向へ向かってしまう可能性があります。
「あの時に」と後悔のないように3年や5年と自分で計画を立て、正しい方向へ軌道修正していきましょう。
40代から人生の後半戦を思いっきり楽しもう
今回は40代からのプラン設計について解説しました。
40代からのプラン設計は決して早すぎではありません。
- これからのやりたいことをリスト化する
- 具体的な情報を多く収集する
- 具体的なプラン設計を立てる
人生の後半戦を楽しむため、理想の人生を送るためにプラン設計は重要です。
この記事が、老後を不安に感じるよりも老後が楽しみになるようにお役に立てれば幸いです。
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