- 父親が単身赴任。父親と離れて暮らすのは、子供にとって何か影響があるのかな?
- 子供はパパと離れて暮らすのは寂しいだろうな。大丈夫かな?
- 父親の単身赴任は、子供にとってデメリットしかないよね?
夫の単身赴任が決まると、心配事や不安要素が次々と出てきますよね。
私が一番気にしたのは、子供への影響でした。
【家族構成】
40代の父親・母親と6歳男児の3人家族
【赴任先・期間】
父親の赴任先は自宅から飛行機を使って8時間の場所
任期は当初3カ月だったのが、延長して未定
帰宅頻度は1カ月に1回
この記事では父親不在の生活で実際に表れた子供の変化と、子供が寂しくないようにした我が家の対策について、お伝えします。
パパと離れて暮らしても大丈夫!
家族のつながりを大切に、楽しく明るく過ごしましょう。
単身赴任が子供に与える4つの影響
父親が赴任先で暮らすようになった当初、「全然寂しくないよ」と言っていた息子。
しかしある時ポツリと「寂しいな」とつぶやいたのです。
息子はその後、慌てたように「寂しくなんかないよ」と言い直しましたが、無理しているのがわかり、申し訳ない気持ちになりました。
子供はどんなに平気そうな顔をしていても、今まで一緒に過ごしていた父親が、家からいなくなるのは寂しいものです。
そこでここでは、その寂しさから表れる子供の4つの変化についてご紹介します。
ストレスで歯ぎしり・爪を噛む
父親が単身赴任になると、息子は歯ぎしり・爪を噛むようになりました。
原因は、寂しさやストレスなどの心理的不安でした。
そして他に心理的不安で出るケースとして、甘えやおねしょ・暴力を振るうなどもあります。
たとえ子供と時間を共にするのが休日しかない父親でも、家にいるといないとでは、子供にとって安心感が全く違うのです。
また、母親が父親不在の生活を不安に思う気持ちをキャッチして、子供も不安になってしまうケースもあります。
そのような時には、母親はポジティブシンキングで「パパの分の食事を作らなくて楽だわ」などと思って笑顔で過ごしていれば、子供も不安がらずに過ごせるでしょう。
子供の年齢や家庭環境によっては、このような行動が見られない場合もありますが、父親の単身赴任が始まって数カ月は、子供の様子に注視して笑顔で過ごすようにしましょう。
母親に依存する
父親が身近にいないため、子供は母親に依存するようになります。
そしてこの依存が時には、反抗へとつながっていきます。
この依存と反抗は寂しさからくる甘えです。
我が家も経験がありますが、子供の反抗的な態度を母親が叱っても、父親が不在のために仲裁に入る人がいません。
子供をなだめたりフォローしたりする人がいないので、子供がうまく自分の気持ちを整理できないのです。
その結果、時には幼稚園や学校で問題行動を起こしてしまう場合があります。
子供の反抗的な態度に母親もストレスを感じてしまいますが、何故そうしてしまったのかなど冷静に話し合い、子供の寂しい気持ちに寄り添ってあげるとよいでしょう。
母親の影響を受けやすい
家で母親が一人で子育てをしていると、どうしても子供は母親の影響を受けやすくなります。
例えば子供に甘い母親の場合、子供はわがままな性格になる傾向があるのです。
我が家の場合、父親と一緒に住んでいた時は目の前で虫を退治する父親を見て、息子も虫に対して苦手意識はありませんでした。
しかし父親と離れて生活をし、虫の苦手な私が虫を見て、キャーキャー言っていた結果、息子も虫が苦手になってしまいました。
父親の存在感が薄くなる
単身赴任が長くなり、家への帰宅回数が少ない場合、父親の存在感が薄くなります。
子供は父親不在の状態に、最初のうちは寂しさを感じますが、次第に父親がそばにいない状況に慣れてしまうのです。
すると今度は父親が家に戻ってきたときに、どう接してよいのかわからなくなり、ストレスを感じたり、普段いない人が家にいるので邪魔に思ったりします。
知人の子は2歳の頃より父親と離れて暮らした結果、父親とたまに会うと「お小遣いをくれる親戚のおじさん」くらいの感覚で接し、あまり話をしないそうです。
単身赴任中の寂しさを乗り切る6つの方法
単身赴任が子供に影響を与えるとわかっていても、単身赴任を断れない・学校の都合や持ち家のため引っ越できないなど、その生活スタイルを選ばざるを得ない場合もありますよね。
そこで、子供が父親不在の寂しさを乗り切るための、我が家の方法を6つご紹介します。
ポイントは父親の存在感アップ。
簡単に取り入れられる方法もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
父親はできるだけ帰宅する
父親が出来るだけ頻繁に帰宅するのが、子供の寂しさを埋めるのに一番良い方法です。
スキンシップは子供の安心感を高めるので、会えた時は思いっきり抱きしめたり、会話をたくさんしたりしましょう。
会話の内容は、母親から既に聞いている子供の様子についてでも構いません。
「これはどうだったの?」など直接子供に聞くと、子供は自分に興味を持ってくれている、離れていても自分について知ってくれている、とわかり喜びます。
また子供の成長は早いものです。
しばらく会わないでいると、子供がこんなに大きくなっていた、子供がこんな事を自分で出来るようになっていたんだ、と感じるでしょう。
子供の成長を見守れないのは悲しいものです。
仕事が忙しい、家が離れていて気軽に帰れないなどそれぞれ事情はあるかとは思いますが、可能な限り帰宅して、コミュニケーションやスキンシップを取るようにしましょう。
父親に会いに行く
連休や夏休みなどの長期間の休みを利用して、父親に会いに行くのもおすすめです。
父親と会ってコミュニケーションが取れますし、普段行かない場所に行けるので、ちょっとした旅行気分になれます。
そして父親の家に泊まれば、宿泊代がタダになるメリットも。
また父親の住んでいる場所を知ると、離れて暮らしていても父親の暮らしぶりが想像でき、父親について話をする時にも役立ちます。
父親とオンラインゲームで遊ぶ
父親が帰宅する・父親に会いに行くのは、時間もお金もかかって大変。
そのような時に役に立つのが、オンラインゲームです。
我が家は初めのうち、携帯電話のアプリで父親と一緒にゲームで遊んでいたのですが、これだと会話がなくあまり盛り上がりませんでした。
そこでお互いに、任天堂のSWITCHを購入。
遊ぶときは携帯電話のLINEをビデオ通話にして、会話をしながらプレイしています。
LINEをしながらのオンラインゲームのメリットは以下の4点。
- ダイレクトに会話をしながらのプレイは、距離を感じさせない
- ゲームをしながら時折、父親が日常生活の話を振れるので、普段の子供の様子もわかる
- 父親とゲームを楽しんでいる時間、母親は家事や自分一人の時間を満喫できる
- 子供は父親と遊ぶのを楽しみに過ごすので、父親の存在を忘れない
反対にデメリットもあります。
- お互いに任天堂SWITCHを購入する必要がある
- 子供がオンラインゲームで遊ぶのは目に悪い・夢中になりすぎるなど心配がある
このデメリットについては、各家庭で事前にルールを決めるとよいでしょう。
父親の話をして存在感をアップする
父親不在の生活でも、父親の話をして存在感をアップするのも効果的です。
母親が「パパは私たちのためにお仕事をがんばってくれてるよ」と感謝の気持ちを表しつつ、単身赴任を子供に理解してもらうようにするとよいでしょう。
また、「今度パパが帰ってきたら何をしようか」「パパとどこへ行こうか」と、父親の帰宅を心待ちにするような方法は、とても有効です。
我が家の場合は、様々な企画を子供がします。
- お祭りを企画して、手作りで射的・輪投げ・お菓子釣りの道具、景品を用意
- ボードゲーム大会を企画して、商品を用意
- 家中にスタンプを隠して、折り紙の景品付きスタンプラリー
父親の帰宅を心待ちにしながら、「パパ、喜ぶかな?」「驚くかな?」と想像して準備を進めている姿は、ちょっとしたイベントも兼ねていて楽しそうです。
また実際イベントを実行しているときは、家族みんなでワイワイと楽しめるので、会えなかった時間が一気に縮まります。
何気ない会話に「パパ」を盛り込むのは限度がありますよね。
ですが、このように父親の帰宅の際に「今度何しようか」とイベントにすると、企画・準備の期間ずっと父親の姿を思い描くので、すんなりと父親の存在を身近に感じられるのです。
父親とこまめに連絡を取る
父親と離れているからこそ、こまめに連絡を取りましょう。
お互いの健康チェックも兼ね、頻繁に連絡を入れながら、子供や学校の出来事・親同士の近況など情報の共有をおすすめします。
すると次に会った時にすんなりと会話に入っていけるので、会えなかった期間の空白がすぐに埋まるのです。
特に子供関連について話しておくと、パパはいつでも自分を理解してくれていると、子供の安心感につながります。
父親のいない休日は友達と遊ぶ
父親の不在を特に感じるのは、休日です。
そのような時は友達と思いっきり遊ぶと、寂しさを忘れます。
初めのうちは、公園に行くと父親と遊ぶ他の子供を目にして、少し寂しそうにしていた息子。
それでもしばらくすると、公園に遊び仲間が出来ました。
同じく父親が単身赴任で不在の子、休日も仕事で父親が家にいない子。
それぞれのお母さまに話を聞くと、やはり父親がいないと休日を持て余してしまうので、困っていたそうです。
息子は今では、毎週末の公園遊びを楽しみにしています。
単身赴任にもメリットはある
父親の単身赴任は子供に影響が出ますが、デメリットばかりではなく、メリットもあります。
生活時間が整う
父親が家にいた頃は、子供がそろそろ寝ようとしていた時に帰宅して、ちょっと話し込んでしまい寝る時間が遅くなる日がありました。
また休日も、平日の仕事の疲れでダラダラと寝ていた夫。
それに合わせると、どうしても休日のスタートが遅くなってしまうのです。
単身赴任で父親が不在となった結果、仕事で疲れている父親のペースではなく、自分たちのペースで過ごせるようになり、生活時間が整いました。
自分のことは自分でやるようになる
父親が不在となり、平日・休日関わらず、母親1人に家事育児の負担がかかり、以前よりも余裕がなくなります。
すると子供はそれを見て、お手伝いをしてくれたり、今まで親に甘えて頼っていたことを自分でしたりするようになりました。
遊びに行く場所が出来る
父親に会いに行く名目で赴任先に遊びに行き、観光などできます。
遊びや観光する場所がなくても、父親の赴任先を拠点にちょっと足をのばして、今まで縁のなかった土地を散策するのも楽しいでしょう。
子供が知らない場所の食や文化に触れる、良い機会になりますね。
単身赴任中も明るく過ごして笑顔のある生活を
父親の単身赴任が子供に与える影響と、その対策についてお伝えしました。
- 父親と離れて暮らす寂しさが、子供に影響を与える
- 父親の存在感をアップして、単身赴任期間中の寂しさを乗り越える
- 単身赴任にもメリットはある
父親と離れて暮らしていても、父親の存在感を示しつつ、母親が楽しく過ごすように心がければ、子供も単身赴任の状況を受け入れて笑顔で過ごせるようになります。
単身赴任は家族のつながりを強くするきっかけとポジティブに捉えて、家族みんな笑顔で楽しく過ごしましょう!
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