「推し活」「オタ活」「推しごと」
近年耳にする機会が増え、気になっているけれど、実際どんな活動するのか分からない方も多いのではないでしょうか。
- 若い子だけの活動なの?
- どうやって始めるの?
- どんな種類があるの?
- そもそも「推し活」って何?
まず、「推し活」に年齢は関係ありません。
何かに熱中したり好きになったりする気持ちは、年齢がいくつであろうと皆同じ。
ヤング・オールド関係なく、自分の「好きな人・物事」のために行動する(=推し活)のは、人生がより豊かになるとても素敵な活動なんです。
きっとあなたも「何かに夢中になってみたい」と、踏み出したくなりますよ。
40代での推し活がオススメな3つの理由


オタク歴34年の私は、40代こそ推し活を始めるのに絶好な年代だと思っています。
- 【楽しい】推しとの出会いで世界が変わる
- 【幸せ】推しが好きな自分も好きになる
- 【活力】推しからもらうエネルギーは無限大
なんだか見ただけでワクワクしてくるような言葉が並んでいますが、なぜ私が40代での推し活をオススメするのか、順番に詳しくお伝えしていきますね。
理由①【楽しい】推しとの出会いで世界が変わる


まず、自分にとっての「推し」に出会うと世界が変わります。
よく自分に大きな内面の変化があると「見える景色が違う」や「世界が色を変える」と表現されますが、それはもう、本当に一瞬にして。
「推し」はアイドルのイメージが強い言葉ですが、推し活が世の中に広がり始めてからは対象が人物だけではなくなりました。
実在の人物
アイドル(グループ) / 俳優 / 声優 / アーティスト / お笑い芸人 / モデル / スポーツ選手(チーム) / シェフ / パティシエ / 作家 / YouTuber / コスプレイヤー / ロイヤルファミリーなど
キャラクター
アニメ / 漫画 / ゲーム / ご当地キャラ / マスコットキャラなど
こだわりの物事
鉄道 / 陶芸 / 手芸 / 園芸 / 着物 / 建築物 / 遊園地 / 歴史(武将・城・剣・鎧) / 仏像 / 車 / バイク / 飛行機 / 食べ物 / コスメ / 動物 / 釣り / 小説など
他にもたくさん推しの対象があり、要は、好きなものは人それぞれ。自由なのです。



ちなみに私は、アイドル事務所のグループオタクです。
年代によって推すグループは変わりますが、小学生の頃からその事務所のアイドルたち一筋です。
では、この推したちに出会うとどう世界が変わるのでしょうか。
- 毎日にメリハリが生まれる
- 一人でも仲間でも楽しめる
- おうち時間が充実する
一つずつ見ていきましょう。
毎日にメリハリが生まれる
40代は、
- 子育てが落ち着き、少し時間やお金に余裕がでた
- 親の介護が始まった
- 責任ある立場になって今まで以上に仕事が忙しくなった
など、生活に変化がある方も多いのではないでしょうか。
加えて、ホルモンの変化により心も体も不調を感じやすくなります。
- イライラしたり不安になったり、いつも気分が憂鬱
- 疲労感が取れない
- 動悸や息切れ、頭痛などが起こりやすい



私もそうです。
オールでカラオケしても元気だった20代、遅くまで飲んでも頑張れていた30代とは体力的にも明らかに違う。
歳には逆らえませんね。
この不調はこれから長いスパンで付き合っていかなければならないので、まずはしっかり食べて、寝て、無理しないようにしましょうね。
そして心と体はつながっているので、まずは自分の心を元気にする方法を考えてみませんか?
何かを好きになって夢中になったり癒やされたりする推し活は、心が元気になります。
そうすると不思議と活動意欲が湧いてきて、淡々と日々の家事や仕事をこなす日々にスパイスが加わり、メリハリが生まれます。
そのメリハリこそが、これからの人生をより楽しむ一歩となるのです。
一人でも仲間でも楽しめる
推し活を考えている方の中には、一人で楽しみたい、または元々一人が好きな方もいるでしょう。
推し活は、一人でも十分楽しめる活動です。
例えば、
- 建築物・絵画・仏像・舞台などを堪能する
- 陶芸・手芸・写真など作品を作る
- ソロキャンプ・カフェめぐり
など、静かにじっくりと向き合いたい場合は一人の方が向いています。
反対に、ワイワイと仲間をたくさん作って楽しめる推し活も。
- コスプレして同じ漫画のキャラクター同士で集まる
- バイクでツーリングする
- 推しのイベントやライブに行ったり、誕生日会を開いたりする
- 釣り好きで集まって船で海釣り
同じ「推し」を持つ人たちが集まって仲間をどんどん増やしていけるのも推し活の魅力です。
40代になると、今までの人間関係が煩わしく感じる方もいれば、子どもが巣立った後のために今からたくさん仲間を作りたい方もいるでしょう。
また、推し活は子どもや孫と一緒に楽しめるメリットもあります。



15年前に「オタ友」から始まった友人は、今では「一生の友」になり、一緒に推し活を楽しんでいます。
私の子どもも影響されたのかDNAなのか、一緒にライブに行く「推し活仲間」になりました。
一人で楽しむもよし。大人数で楽しむもよし。
あなたはどのような推し活がしたいですか?
おうち時間が充実する
ここ数年は新型コロナウイルスの流行により、家で過ごす時間が増えた方も多いと思います。
また、40代は仕事が忙しい夫や、成長して手が離れつつある子どもの留守が増え、一人で過ごす時間も多くなります。
そんな時間も
- 推しについて調べたり勉強したりする
- 雑誌を読んだり、動画を観たりして堪能する
- 作品を作る
- 次の推し活に出かける準備する
そうすると充実感や達成感が生まれ、時間もあっという間に過ぎますよ。
また、おうち時間が長くなって不安になったり窮屈さを感じたりしても、推しが心の支えになってくれます。
まずはいきなり外ではなく家の中で推し活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
理由②【幸せ】推しを好きな自分も好きになる


推し活で感じる「幸せ」は、ただ推しを想うだけではありません。
- 自分磨きにつながる
- トキメキや情熱を実感できる
- 自分の存在意義を見出せる
など自分を高め、感情を楽しむうちに自分の存在ももっと大切に思えてきますよ。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
自分磨きにつながる
推しに会いに行く日までにダイエットやメイクの研究をしたり、推し活の場所に出かけるためにオシャレをしたり、外見にも変化が現れます。
これは何歳であっても同じで、会える日まで「少しでも推しに見合う自分になりたい」と努力するからです。



「会えない時間が愛を育てる」は推し活にも通ずる言葉ですね。
自分磨きは外見だけではありません。
「推しの頑張りに追いつきたい」「推しに恥ずかしくない自分でいたい」と仕事や家事・勉強を頑張り、優しい言葉遣いを心がけて笑顔で過ごす。
普段からその行いを続けていると気持ちが若くいられるだけではなく自分が好きになりますし、人間関係もうまくいくようになりますよ。
トキメキや情熱を実感できる
自分が好きなものに関わる時、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が放出されています。
恋人や家族と一緒に過ごす時に幸せや癒やしを感じるのと同じで、推しの存在を身近に感じて安心を得たり、トキメキを感じたりできるのです。
一人の時間が増えていく年代だからこそ、ちょっぴり寂しい気持ちを推しが和らげて心に潤いを与えてくれます。
もちろん平穏な日々も幸せでかけがえのないものですが、推し活によって再び何かに夢中になる情熱を思い出すかもしれません。
また、対象が人物の場合は推しが身に付けていたものを購入したり、推しの趣味をやってみたりして、感情を体験してみるのもオススメ。



より推しに近付けた気分になり幸せ度が増すだけではなく、そこから新しい道が広がる可能性だってあるのです。
自分の存在意義を見出せる
40代になって、「母」「妻」「社会人」と与えられた役割を淡々とこなす中、自分の存在意義がわからなくなってしまった経験はありませんか?
- 自分らしく生きている気がしない
- 何か世の中の役に立っているのだろうか?
- このまま歳を取っていくだけなのだろうか?
など、孤独や焦燥感を抱えている方も多いのではないでしょうか。
コロナの時代も相まって、難しい時期ですよね。



じつは私もそう感じる時期がありました。
しかし、推し活で「今すごく自分らしくいられている」と再認識した瞬間があり、もっと自分を大切にしようと改めて思うようになりました。
家族や仕事が大切なのは当たり前ですが、それ以外にも自分らしくいられる場所・時間を確保しておきましょうね。
そして微力かもしれませんが、推し活は経済も回して推しや社会を支えています。
交通費・宿泊費・道具代・グッズ代・チケット代・CD代・雑誌代など、推し活に関わる出費はすべて経済効果につながります。
遠征先で食事をしたりお土産を買ったりするのもそうですし、中には推しの出身地にふるさと納税する人も。
もちろんお金をかけずに楽しむ推し活も、自分が幸せでいられると周りも幸せにできる立派な活動。
推し活は、どんなやり方でも自分の存在も大切に思える素敵な活動なのです。
理由③【活力】推しからもらうエネルギーは無限大


推しからもらうエネルギーは自分の生活に大きく影響を与えます。
楽しさや幸せを感じるだけではなく、時に自分を支えてくれたり背中を推してくれたり、エネルギーを無限に与え続けてくれるのです。
推し活が日々の活力になると、どんな変化があるのでしょうか。
- 仕事や家事を頑張る力になる
- 内面も豊かになりポジティブになれる
- 行動力が上がり自分の世界が広がる
一つずつ詳しく見ていきましょう。
仕事や家事を頑張る力になる
まず、生活の基盤である仕事や家事を頑張る力になります。
家事の休憩中や、仕事が終わって家に帰ってからの推し活タイムが何よりの癒やしになり、オンオフの切り替えがしやすくなります。



私の場合、料理を作りながら推しの曲を聴くとすごく捗ります。
元々料理があまり好きではないため、どうしても義務感で作りがち。
美味しいご飯を家族に食べてもらうためにも推しの力を借りて苦手意識を緩和しているのです。
さらに次の休日の推し活計画を立てたり、CDの発売やライブに行く日を目標にしたりしてモチベーションもアップ。
推し活で仕事を頑張れて、その結果仕事が楽しくなっていく相乗効果が現れる場合もあります。
内面も豊かになりポジティブになれる
推し活に限らず、何かを経験したり勉強したりすると経験値も上がり、人生の糧になりますよね。
いろいろなやり方・考え方に触れ、内面が豊かになり今後の自分にもつながります。
また、経験値が上がると多少の物事は「ま、いっか」と流せるようになり、ポジティブに生きやすくなる場合も。
「知る・見る・経験する」ができる推し活は、こんなメリットもあるのですよ。
なお、自分の知らない世界を目で見て体験するには「聖地巡礼」もオススメです。
聖地巡礼とは俗に言う「ロケ地めぐり」で、推しやロケ地を神聖化してこの呼び名が定着。
アニメ・漫画の舞台、推しのルーツを辿る旅でも使われます。
推しがここにいたと思うだけで胸が高鳴ると同時に、舞台になった建造物やその土地の歴史など、学びもたくさんありますよ。
行動力が上がり自分の世界が広がる
推し活は、さらにその先にある一歩を踏み出すきっかけになります。
例えば、
- アイドルにハマり家で動画や画像を見まくる
- 会いたくなってライブに行く
- 感想を言い合える仲間が欲しくなりSNSに投稿する
- 仲間がたくさんできて推しの誕生日会などにも参加する
- パッチワークの動画を見てやってみたくなる
- 教室を探して通ううちに仲間ができる
- パッチワーク展を見に行ったり自分の作品を出したりする
- 教室の講師になる
など、ただ「好きを楽しむ」だけではなくどんどん欲が出て行動力につながり、時に自分の人生をも変えてしまう力があるのです。
40代はいろいろな経験してきたおかげで物事を見極める力を持っていますし、自分の向き不向き・物事の好き嫌いも知り尽くしていますよね。
しかし、自分に合わないと思い込んでいただけで「やってみるとすごく楽しんでいる」場合も。
歳を重ねるほど新しい世界に飛び込むのが億劫になちがちですが、まだまだ新しい自分を発見できるのは嬉しいですよね。
40代での推し活は、新たな自分を見つけ、50歳からの人生後半戦をより豊かに過ごすための土台作りとしてもオススメな年代なのです。
推しはある日突然やってくる!気になるものはすぐ検索


推し活がしてみたいけれど、その対象をどうやって見つければいいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、少しでも気になるものはすぐに検索するのが1番です。
もちろん推し活をしている方に話を聞いたり紹介してもらったりする方法もありますが、それを好きになろうと思ってなれるものではありません。
ですので、まずは自分のアンテナを常に立てておきましょう。
何気なくテレビを観ていても、
- この曲を歌っているのは誰?
- この俳優は誰?
- この人は何歳?
など、気になる瞬間が誰しもあると思います。
対象が人物ではなくても、観ていて面白そう・やってみたい・もっと知りたいなど思える何かがあれば、すぐに調べてみるといいですよ。
- テレビに偶然自分と同じ誕生日の人が出ていて、親近感がわいて調べていくうちに好きになっていた。
- 音楽番組を観ていて一瞬の表情に釘付けになり、すぐにYouTubeやSNSを観て夢中に。
- 着物の柄や着付けの動画を観ているうちにハマり、着付け講師の資格を取って教えている。
- お店で一目惚れした器の作家を調べて以来、自分も陶芸を始めた。



すべて私の友人や家族の話です。
調べる行動をしたからこそ推し活につながったのですね。
また、推し活に興味がないと思っていた人こそちょっとしたキッカケで沼に落ちるのもよくある話で、推しはある日突然やってきます。
- 友人の付き添いで行った舞台を観て主演俳優にすっかり魅了され、その日のうちにファンクラブに入った。
- 動画サイトのオススメにたまたま出てきた韓流ドラマを観てハマり、今では字幕なしで観れほど韓国語が上達した。
- お正月の駅伝を観て感動のあまりすっかりそのチームのオタクに。推しの選手は引退後も追い続けている。
あなたの小さな好奇心は、未来の推しに出会えるチャンスかもしれませんよ。
推し活での注意すべき3つのポイント


楽しくて幸せな推し活も、注意すべきポイントがあります。
平和に推し活を続けていくためにも大切なポイントになりますので、ぜひ気にかけてみてください。
- 家族を蔑ろにしない
- 無理に人に押し付けない
- 自分のペースで楽しむ
一つずつ見ていきましょう。
①家族を蔑ろにしない
ご主人やお子さんがいる方は、推し活を楽しめるのも家族の理解や協力があってこそ。
推し活にのめりこんで家族を蔑ろにしないように、家族あっての自分・推し活だと忘れないようにしましょう。
家族と過ごす日の推し活は一旦お休みして、一人の時間がやってきたら思いっきり楽しむ。
けじめをつけて活動すると家族からの同意も得られやすいですよ。
②無理に人に押し付けない
自分が好きなものは、つい人に話したくなってあれこれと盛り上がりたくなります。
そもそも推し活自体が「推しを人に勧めたくなる」活動でもあるのですが、無理に勧めたり、押し付けたりするのは厳禁です。
相手が少しでも興味を示してくれればいいのですが、ひょっとしたら相手にとっては「苦手」だったり「嫌い」だったりする可能性も。
何かに夢中になるのはとても素敵だし、気持ちを分かり合える仲間が増えると嬉しいのですが、人の好みは千差万別。
勧めたい場合は相手の反応をよく見て押し付けない程度にしましょう。
反対に、自分の「推し」を相手に否定されたり悪く言われたりするとすごく悲しいですよね。
「推し活」を楽しむ人にとって「推し」の存在はとても大切なものです。
相手の「好き」や「推し」を否定する行為は慎み、それぞれの推し活を尊重しあえる関係にしたいですね。
③自分のペースで楽しむ
推し仲間との熱量や情報収集の差が気になったり、推し側からの情報解禁が多かったりすると、ついていこうと必死になる場合があります。
陶芸や手芸など、自分の練習や制作が必要な推し活だと「早くあの人に追いつきたい」「早く作らなくちゃ」の気持ちが先走りがち。
そして焦りから無気力になってしまったり、興味自体を失ったりする「推し疲れ」を起こしかねません。
人それぞれ推し活の進め方があり、同じものを好きでも皆一緒でなければならない決まりはないのです。
例え情報を得るのが遅れたり話についていけなかったりしても、全部リアルタイムで知ろうとはせずに自分のペースを守りましょう。



自分が「楽しい」「幸せ」と思えるペースが1番ですよ。
推し活で40代をもっとキラキラさせよう


人生に推す対象がなくても生きていけるのに、あるとこんなにも毎日が輝き出す。
推し活にはそんな不思議な魅力があります。
何かに興味を持ち、好きなものに熱中して毎日を笑顔で暮らす。
今まで40年頑張ってきた自分を、もっと喜ばせてあげたくなりませんか?
そう、誰かのためではなく自分のために動き出しましょう。
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