- 「仕事終わりは疲れてしまって勉強時間が取れないな」
- 「勉強を早く終わらせて、早く寝たい……」
- 「短時間で効率よく勉強できないかな」
- 「仕事・勉強だけでなく遊びも充実させたい」
と、お悩みではないでしょうか。
慣れない人間環境や知らない用語、どこにあるかわからない物品、実際に患者を看護する責任で、毎日付いていくだけで精一杯ですよね。
私も看護師1年目は、仕事終わりはくたくたでそのまま眠ってしまい勉強できない日や逆に勉強に何時間もかかって就寝時間が遅くなる日がありました。
この記事では、私の経験から、勉強に時間がかかってしまいうまく休めない新人看護師に向けて、勉強時間を短縮し効率よく勉強できる方法を紹介していきます。
最後までお読みいただければ、効率よく勉強できて勉強にかかる時間を短縮できるようになりますよ。
新人看護師ができる効率的な【勉強時間短縮メソッド】
まず、勉強時間を短縮させるためには、帰宅までにするべき動作と帰宅後はしない方がよい動作があります。
両方の動作ができるようになると、ぐっと勉強時間を短縮できるようになりますので、取り入れられそうなものに挑戦してみてください。
- 勤務中の不明点はすぐ検索
- 後で調べるものはメモしておく
- 明日の受け持ち患者(疾患)を把握
- 看護技術は動画で覚える
- 通勤時間も活用
- メモに書き写す作業
- 資料をまとめる
- ダラダラ机に向かう
私は翌日も仕事があるのに、勉強に3時間かかることもありましたが、少しずつ上記の動作を取り入れられるようになり、1時間かからないように短縮できたのです。
帰宅して疲れてヘトヘトな状態で勉強する時間は少しでも短くしたいですよね。
人間の集中力は長くて90分前後と言われています。
疲れている中勉強しても集中力は持ちませんし、長時間かけても実にならないので、できるだけ要点を絞り集中して終わらせましょう。
そのためには、帰宅前から少しでも動き出しておく必要があるのです。
仕事しながらの作業もありますので、最初から全てできないかもしれませんが、できる項目を取り入れていけば、過ごしずつ自宅での勉強時間を短縮できますよ。
さらに、自宅で勉強している時に減らすべき動作もあわせて取り入れられると、より時間短縮できますので、ぜひお試しください。
帰宅までに勉強の7割が終わる2つのポイント
勉強時間を短縮させるには、自宅で机に向かう時間を少なくしなければいけません。
そのためには、帰宅までにできる作業はしておく意識を持つ必要があります。
教科書や参考書を開いてノートやメモ帳に書き写すなら、机に向かう必要がありますが、それは提出が必要なものですか?
提出が必要でなければ、覚えていれば大丈夫、自分がわかっていれば大丈夫なのです。
参考書の内容や手順書を端から端まで書き写して手を痛める必要はありません。
明日使える知識にできるように集中しましょう。
これから、①帰宅までにできるテクニックと、②自宅で減らすべき動作についてお伝えします。
参考にしていただけると、机に向かう時間をぐっと減らせますよ。
【短縮メソッド①】帰宅までにできる5つのテクニック
まずは、帰宅までにできるテクニックをお伝えします。
帰宅までに少しでも以下で紹介する方法が実践できると、机に向かう時間を減らせますよ。
勤務中にする内容も含まれていますので、はじめは仕事と並行してあれもこれもできないと感じるかもしれません。
時間のある時に試してもらえると、その後が楽になるのを実感してもらえると思いますので、タイミングの良い時に試してみてくださいね。
以下では5つご紹介します。
- 勤務中の不明点はすぐ検索
- 後で調べるものはメモしておく
- 明日の受け持ち患者(疾患)を把握
- 看護技術は動画で覚える
- 通勤時間も活用
では、1つずつ見ていきましょう。
1.勤務中の不明点はすぐ検索
朝の情報収集している時、知らない疾患や初めてみた薬があれば、すぐに調べますよね。
それを勤務中でも、帰宅後でも、休日でも、いつでもしましょう。
自分が持っている教科書や参考書でもいいですし、電子カルテなら薬もすぐに検索できますよね。
病棟図書でもインターネットでもいいでしょう。
とにかくすぐ調べるようにして、後回しにしないのがコツ。
1つ調べるだけなら数分で終わる作業も、何個も調べると倍以上の時間がかかってしまいます。
ただしインターネットは、情報源には気をつけるようにしましょう。
個人のブログよりは政府機関や大手の製薬会社の情報を優先してみます。
個人ブログの場合は引用元や出典を確認してそちらの情報も見る必要がありますので注意しましょう。
2.後で調べるものはメモしておく
すぐに調べましょうとお伝えしましたが、処置の件数が多い日や今すぐ検査に行かなければならない状況もあり、すぐに調べる余裕がない時もありますよね。
その時は、メモしておきましょう。
また、調べたけれどもっと深く知りたいものもメモしておきます。
帰宅後はそのメモを見て勉強していくようにすると、何から勉強しようか迷う時間がなくなり、その分勉強にかかる時間が短縮。
家に帰ってから「何か調べようと思っていたのにな」と考えても、疲れた頭ではスムーズに思い出せません。
そうしている間に寝てしまいますので、まずはメモするのを徹底してもらえればと思います。
3.明日の受け持ち患者(疾患)を把握
明日の受け持ち患者が決まっている場合や、担当になるであろう疾患がわかっている場合は、優先してそれらを勉強しましょう。
そのためには前日までには何を勉強しないといけないのか把握する必要があります。
勤務表や現在入院中の患者、翌日以降の入院患者を確認するようにして、自力で把握できない場合は先輩に尋ねておきましょう。
決まっていない場合や、すでに勉強できている内容の場合もありますよね。
その場合は基本的には当日の振り返りをするのがおすすめ。
実際に経験してみてできなかった内容や、不安に感じた場面、うまくいった場面があるので頭に定着しやすく、それらを振り返り翌日以降にも活かせるようにしておきましょう。
4.看護技術は動画で覚える
実際の看護技術は動きを見た方が覚えやすいので、動画を視聴しましょう。
教科書や参考書にも動画がついているものもありますし、なければYouTubeにもたくさん動画があります。
もしかしたら、勤務先の制作動画もあるかもしれませんが、その場合は大いに活用しましょう!
手順書で物品を確認したら、あとは流れを覚えるために何度も動画を見ていました。
私は外科病棟にいたので、ストーマのパウチを交換する機会がありましたが、午後からするとなれば午前中も空いた時間は確認して、お昼休みも確認して直前にも確認しました。
文字だけや写真だけの手順書よりはるかに覚えやすいので、動画で勉強できる場合は視聴してみてください。
5.通勤時間も活用
通勤時間は人によってさまざまだとは思いますが、家が近ければ早く帰宅できてさっさと勉強して眠れますね。
しかし、遠ければ帰宅時間も遅くなりその後勉強に時間が掛かれば睡眠時間も短くなります。
疲れてしまい電車やバスの中で寝てしまう気持ちもわかりますが、布団で寝た方が体力の回復によいでしょう。
翌日のためにも少しでも早く布団に入りたいですよね。
そのために通勤時間は寝るのではなく、勉強に使いましょう。
少し参考書を開くだけでも、動画見るだけでも、今日の患者さんの疾患をスマホで調べるだけでもいいですよ。
満員電車で何もできない方は、頭の中で今日の動き方を振り返ってみたり、音声学習を利用したりするのもおすすめ。
通勤時間が活用できた分、帰宅後の勉強時間が減ると思って、試してみてください。
【短縮メソッド②】帰宅後減らすべき3つの動作
次に、帰宅後机に向かう時間を短縮させるために減らすべき動作についてお伝えします。
疲れている中、頑張って勉強しようとしているのですから、少しでも効率よく終わらせたいですよね。
もし以下の項目の動作をしているなら時間のロスにつながっているので、やめると早く勉強時間を終わらせられますよ。
- メモに書き写す作業
- 資料をまとめる
- ダラダラ机に向かう
1つずつ解説していきます。
1.メモに書き写す作業
普段持ち歩いているメモ帳やノートに調べた内容を全て書き写そうとしているなら、やめましょう。
勉強していると全て大事な情報のように感じますよね。
しかし、書き写す作業は時間がかかるのにそれに見合った成果はありません。
記憶に残りやすい可能性はありますが、頭の中の記憶に頼るよりわからなかった時にその都度不明点を確認すると、より間違いや勘違いが起こりにくいでしょう。
参考書をそのまま持ち歩く方がキレイにまとまっていますし、そこに必要であれば付箋やメモで補足説明を書き留めれば、自分専用の辞書になります。
複数の科を見ていて何冊も参考書が必要な場合には、必要なページをコピーして自分のオリジナル参考書を作りましょう。
2.資料をまとめる
時にはプリセプターや先輩から、資料をまとめるように指示される機会もあるかもしれません。
そんな時も、前項のようにしておくとそのまま提出もできるのでおすすめです。
ただ教科書のコピーを挟むのは、あなたが勉強した経過や理解状況の確認ができないので、してはいけません。
しかし、学生時代に頑張って作成した資料や時間をかけてこなした課題があるのではないでしょうか。
私は手が痛くなるほど書いた資料や授業でいただいた資料がたくさんあったのでそれを活用しました。
それだけでは不足している部分もあると思いますので、適宜不足している情報を追加して提出しましょう。
3.ダラダラ机に向かう
ダラダラ机に向かってしまうのは、何をしようか決まっていない時なのです。
そうならないために、仕事中に作ったメモを活用しましょう。
優先順位を決めてそれを順番にこなしていけば、最低限の必要な勉強は終わります。
全て調べられなくて翌日に回しても優先順位の低い項目なので、罪悪感が軽減され気持ち的にも楽になります。
また、勉強時間はあらかじめ決めておきましょう。
日勤なら1時間・夜勤は入りの前に30分・休みの日は3時間と決めておくと、オーバーワークも防げますし、集中力を維持したまま勉強できますよ。
先輩は頼れる味方!
これまで、勉強時間を短縮するための方法について説明してきましたが、それでもどうしても目の前の課題が解決できずに時間がかかってしまうときがあると思います。
特にできなかった場面の振り返りや、インシデントに関する反省をしている時には、行き詰まって時間だけが進むでしょう。
その場合は、先輩を頼ってください。
きっと職場での人間関係を構築中の新人にとっては、先輩に質問するのはとてもハードルが高いと思います。
しかし、1人で考えていても解決しません。
先輩にも新人時代はあり同じように悩んだ経験があります。
頼れるならプリセプターに相談しましょう。
普段の悩みなら、1つ上の先輩が悩みも近くて相談に乗ってくれるかもしれません。
先輩の力を借りる能力は今後も必要なスキルになってきますので、相談しやすい関係性を作る努力を少しずつしていきましょうね。
勉強時間を短縮させるには帰宅前から動けるかがカギ
勉強時間は以下の方法で短縮できます。
- 勤務中の不明点はすぐ検索
- 後で調べるものはメモしておく
- 明日の受け持ち患者(疾患)を把握
- 看護技術は動画で覚える
- 通勤時間も活用
- メモに書き写す作業
- 資料をまとめる
- ダラダラ机に向かう
看護師は学生の頃から毎日多くのレポートをこなしながら、実習してきているので、就寝時間が遅くなったり、徹夜をしたりして翌日の実習に向かうこともあったのではないでしょうか。
それに慣れており夜遅くまで勉強しがちですが、効率的に勉強して趣味や睡眠にも時間を使えると、さらに仕事もやりがいを感じるようになりますよ!
早く勉強が終わると早く眠れるので体力が回復し、体力・知識があるので仕事がスムーズに終わり、その分休める・遊べる。
上記のような好循環が生まれるようになるように勉強の方法を工夫してみてください。
そして、明日からのお仕事も頑張りましょうね!
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