【保存版】優良高配当株の選び方は「安全」「収益」「成長」の3つで決まる

高配当って何%からなの?

銘柄を選ぶ基準がわからないよ。

単語の意味が難しくてめげそう……。

あなたは、「株ってどうやって選べはいいかわからない!」と悩んではいませんか?

筆者も初めて高配当株を買うときは、銘柄選びに困りました。

なぜなら、Googleの検索結果に出てきた記事を読んでも内容があいまいで参考にならなかったり、網羅された記事がなかったりしたからです。

この記事では、通信教育で「決算書の読み方」を勉強し、修了試験に合格した筆者が下記の内容を紹介しています。

  • 銘柄選定に必要な決算書を読む知識を紹介
  • 高配当株投資は長期間配当金をもらう手法として紹介

この記事を読めば、高配当株の銘柄を選ぶ基準が学べて、基本的な決算書の読み方も身につきますよ。

目次

安全性・収益性・成長性の3拍子そろった銘柄を選ぶ

高配当株を始める理由は何でしょうか?

多くの人が高い利回りの配当金を目的にしていると思います。
そこで、利回りだけに目をつけて銘柄を選ぶと、どんなワナがあるか解説します。

利回り5%の高配当株を買いました。
しかし年々、その会社の業績が悪化。
さて、あなたはどう思いますか?

そう、「利回り下がるかも!配当金が減るかも!この会社、経営が危ないのかな?」と考えますよね。

高配当株を選ぶときに大事なのは、投資先が安定しているか収益は上がっているか成長しているかの3つなのです。

これから、決算書(財務諸表)で「安全性」「収益性」「成長性」の3つを読み解ける項目を解説していきます。

安全性は自己資本比率・有利子負債・現金等をチェック

安定して配当金を受け取るためには、投資先がどれだけお金を持っているか、どれほどの借金があるのか事前に知る必要があります。

ここでは、「自己資本比率」「有利子負債」「現金等」の意味を理解して、会社の安全性を確かめましょう。

自己資本比率は40~80%のものを

自己資本とは、株主から調達した資本値動きのある資産の評価差額を足したものです。

イメージしやすく家庭に置き換えると、下記になります。

株主から調達した資本=給料やボーナスで貯めた預金
値動きのある資産の評価差額=ローン完済した車・家の評価差額

「自己資本比率が低い」は、自分の資産よりも借金が多くなっている状況。
一方、「自己資本比率が高い」は、借金よりも自分の資産が多い状況です。

自己資本比率が高いのは、家庭ではベストですが、会社運営ではベストとは言えません。

なぜなら、株主から調達した資本を新商品や新しいサービスに使わず、貯め込んでいるからです。
これでは会社の成長は見込めませんよね。

そのため、自己資本比率は高ければいいものではなく、40~80%の銘柄を選びましょう。

自己資本比率の求め方

自己資本比率(%)= 自己資本 ÷ 総資本 × 100

有利子負債は年々減少しているものを

有利子負債は簡単に言うと、「借金」です。
借りたお金に対して利息を払わなければならない負債を意味します。

具体的には、金融機関からの短長期借入金や社債等が該当します。

じつは、有利子負債は悪いものではなく、設備投資や事業拡大のために必要なものです。
悪いのは、自社の返済能力を考えずに負債が増え続けているパターン。

有利子負債が減っているのは、利益を出して借入金を返済できている証しなのです。

現金等>有利子負債額のものを

現金等の「等」が表すものは、投資期間3カ月以内の短期投資商品です。
つまり、すぐに現金化できるものを指します。

現金等>借金であれば、良くない出来事があっても返済には困りませんよね。

安定した会社は自社の返済能力がわかって借り入れます。
家庭と同じように、返済能力の範囲内で借金をしている会社を選びましょう。

会社の成熟度と資産・負債の関係

現金等と有利子負債の関係性は会社の成熟度によって異なります。

  • 現金等<有利子負債:成長中の会社(伸びしろがある)
  • 現金等>有利子負債:成熟した会社(マーケットが飽和状態)

高配当株の銘柄を選びは、「成長中の会社」と「成熟した会社」をねらいます。

収益性は営業利益率・営業活動によるCF・ROE・EPSをチェック

会社は利益を出さなければ倒産してしまいます。
生み出した利益を確かめる項目は、「営業利益率」「営業活動によるキャッシュフロー(CF)」「ROE」「EPS」です。

投資する会社が、利益を上げる活動をしているか見てみましょう。

営業利益率は業界平均以上のものを

営業利益は下記で求められます。

営業利益の求め方

営業利益 = 売上高 -( 売上原価 + 人件費や宣伝広告費など )

良い商品やサービスの提供で売上高が高い会社や、販売までのコストが低い会社は営業利益が多くなります。

次は営業利益率です。
営業利益率は、売上高のうち営業利益がどれだけ占めるかパーセンテージで表します。

営業利益率の求め方

営業利益率(%)= 営業利益 ÷ 売上高 × 100

一般的に、10%以上の営業利益率が優秀といわれますが、実際は、業種でパーセンテージが異なります。

業種別の営業利益率は、JPX日本取引所グループ_マーケット情報_調査レポートで計算できます。
※こちらの調査レポートは、上場企業の投資指標データが公開されています。

ここで注意

小売業の営業利益率を上記調査レポートで計算すると、4%になります。

もし、小売業のなかで10%以上の会社があったとしましょう。
この会社は、原価や人件費、広告宣伝費を下げるように努力していると見えますが、実態はコスト削減に重きを置きすぎて取引先や社員に無理させている可能性があります。

こういった会社は長続きしないため、営業利益率が業界より高すぎるのも注意しましょう。

営業活動によるキャッシュフローは黒字で増加傾向のものを

営業活動によるキャッシュフローとは、本業の努力で獲得したキャッシュフロー(現金の流れ)です。
企業が自由に使えるキャッシュフローのため、今後の事業活動の基礎になります。

十分なキャッシュフローを出した会社は設備投資や業務拡大ができますが、少ないキャッシュフローしか出せない会社は徐々に貧しくなっていきます。

ROEは8%以上のものを

ROEは自己資本利益率といい、株主や投資家から集めた資本がどれだけの利益を生み出したかを表す指標です。
もう少し具体的にいうと、「当期の純利益が自己資本に対して、どれだけの割合があるか」と言い換えられます。

ROEの求め方

ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

日本のROEは年によって変わりますが、全産業平均して8%前後が一般的です。
これから、ROEが収益性指標の中でもっとも重視されている理由を解説します。

ROEがもっとも重要とされている理由は、当期純利益こそが株主の財産を増やしてくれるからです。

当期純利益が増えると、「増配」や「株式売却による利益」で株主に還元されます。

もし当期純利益が内部留保になっても、会社の資本を増加させてくれるので、株価は高く評価され、株価上昇につながるのです。

そのため、当期純利益の増加は株主にとって、うれしいもの。

なぜここまで当期純利益について説明しているかというと、株主は下記のリスクを伴いながら投資しているからです。

  • 株価下落による元本を失うリスク
  • 会社が存続できないと元本失うリスク

株式は元本保証されておらず、リスクを知ったうえで株式を購入します。
そのため株主は、会社に対して、より大きなリターンを求めるのです。

じつは、ROEは営業利益率と同様に、業種によってパーセンテージが異なります。
8%以上の会社を選ぼうとしても、そのような会社がない場合もあるでしょう。

そのときは、JPX日本取引所グループ_マーケット情報_調査レポートで業種別のROEをご参考にしてください。

EPSは増加傾向のものを

EPSは、1株あたりの当期純利益を表し、当期純利益を発行済み株式の総数で割って求められます。

EPSは業績を1株あたりに換算しているため、過去からEPSが伸びていれば、収益確保できており、会社が成長していると言えるのです。

成長性は売上高・配当性向・配当利回りをチェック

安定した配当金や、株式売却による利益を得るためには、投資したときよりも会社が成長している必要があります。

ここでは、成長を確かめる指標のなかで、「売上高」「配当性向」「配当利回り」について見てみましょう。

売上高は増加傾向のものを

売上高は稼いだお金の総額です。

売上高が右肩上がりになれば、商品やサービスの需要があるとわかります。
これからも伸びる会社のめやすとして、売上高が増加傾向であるか確かめましょう。

配当性向は30~50%のものを

配当性向とは、当期純利益の中から配当が支払われた割合を表しています。

配当性向が低ければ、会社が資金の内部留保をしているため、株主への配当よりも会社の成長に重点を置いています。
逆に高すぎると、利益を株主に分配しすぎており、今後の成長に使う資金が乏しくなる可能性があります。

配当性向の特徴は、創業期や成長期の会社は配当性向が低くなり、成熟企業の配当性向は高くなる傾向です。

会社は「創業期→成長期→成熟期→衰退期」の流れがあるため、高配当株投資では「成長期」と「成熟期」の会社をねらいます。

設備投資や事業拡大のための資金確保をしつつ、株主に分配してくれる会社を探すために、配当性向は30~50%をめやすにしましょう。

配当利回りは4%以上のものを

配当利回りとは、配当金目的で投資するときに、どれほどの採算があるか確かめる指標です。

1株あたりの配当を株価で割って求められ、一般的には4%以上が高配当株といわれています。

配当利回りの求め方

配当利回り(%)= 1株あたりの配当 ÷ 株価 × 100

成熟期の会社であれば、配当利回りは4%以上ほしいところですが、成長期の会社は2~3%しかない場合があります。
今後、成長が見込めると思った会社は配当利回りが2~3%しかなくても、成長とともに配当利回りが高くなる可能性がありますので、ポートフォリオ(投資銘柄)に入れると良いでしょう。

優良銘柄の選定ポイントを理解すれば株価に左右されない自分になれる

高配当株投資は、長期間配当金をもらう手法です。
そのため銘柄選びは大変ですし、なんといっても銘柄選びこそがキモになります。

一度、投資先を選べば、ドンと構えて買い増すだけ。
株価が下がったときは落ち込んだり焦ったりせず、買い増しのチャンスと捉えましょう。

そうはいっても、世界情勢から経済が不安定になり、優良銘柄が見つからないときもあります。
そのときは焦らず、投資資金を貯める時期と思いましょう。

気をつけなければならないのは、投資先の業種や、景気敏感株が偏らないことです。
まずは優れた会社をピックアップして、その次に業界業種を確かめ、偏りがないか見てみましょう。

ここで紹介した選定ポイントはめやすです。
すべて当てはまる会社はごく少数と思います。

成熟期の会社がなければ、成長期の会社に目を向けてみましょう。
今の配当利回りが2~3%でも、将来成長して4%以上になるかもしれません!

吟味して選んだ投資先はかわいく思えてきます。
「投資は難しいから……。」と諦めずに、少額から挑戦してみてください!

最後に、投資は自己責任でお願いいたします。

この記事を書いた人

1990年生まれ、福岡県在住。短大卒業後、鋳物製造メーカーに入社。約12年生産管理の業務に携わり、工場と営業所の調整を行う。結婚を機にお金の勉強を始め、つみたてNISAと日本個別株を開始。読者目線の文章を心がけ、クライアント様と読者の橋渡し役になります。

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