団地へ引っ越そうと決意したものの、口コミを見ていると、
- 団地ってセキュリティ面はどうなんだろう?
- ご近所付き合いや自治会ってどの程度なんだろう?
- 洗濯機置場が狭いって書いてあるけど、私が持っている洗濯機は入るの?
など、少し不安になってきてはいませんか。
女性の一人暮らしであれば、より一層心配になる気持ち、同じ立場だったのでよくわかります。
実体験に基づいた結論からお伝えすると、設備やセキュリティ、自治会の内容を知り、準備をすれば「心配無用」です。
この記事では、実際に昭和物件の団地に引っ越しをした経験に基づき、内見時にチェックをすべき箇所やセキュリティ面、ご近所や自治会とのお付き合いを徹底解説していきます。
また、不安な気持ちを取り除くべく、用意すべき物や知っておくべき事柄をお伝えし、快適な団地ライフが手に入るように経験に基づいて徹底的にサポートしますので、ぜひ最後までお読み下さい。
入居する前に知っておきたかった3つのこと
- 設備
- セキュリティ
- 自治会
団地に入居するとなると、この3つの事柄って気になりますよね。
電化製品回りの設備、安全性、アパートにはなかった自治会やご近所付き合い。
今まで住んでいたところとは違う環境に、不安な気持ちになるのは当然です。
この項目ではこの3つについて、不安を取り除くべく、徹底的に解説していきます。
設備|コンセントの差し込み口や通り穴をチェック
昭和物件の場合、コンセントの差込口や洗濯の水を流すホースの通り道など、ところどころに昭和の仕様が残っています。
今使っている電化製品や、新たに購入する電化製品が使えるのかと心配になりますよね。
結論からお伝えすると、「使えます」。
ただ、ちょっとした一手間や工夫が必要でした。
ちょっとした一手間や工夫に関しては、【設備|必ず見るべき5つの設備】の中で、具体例を交えて詳細にお伝えしていきます。
セキュリティ|団地の中は人の目が光っている
団地は基本的にオートロックや防犯カメラはありません。
しかしながら、敷地内は清掃員や住民の目、地域にもよりますが、警察官が巡回してくれています。
人の目があるのは、安心して生活できる要因のひとつですね。
また、UR賃貸では敷地内に管理サービス事務所があり、週4日~5日管理事務所の方が常駐。
また緊急時には、大阪府公社では夜間・休日の緊急連絡センター、UR賃貸では24時間体制の緊急事故受付センターがあります。
緊急連絡センターでは、断水や浸水、火災等の緊急を要する事故に対応しています。
何かがあった時に頼れる場所があるのは、安心できますね。
自治会|団地によって負荷はさまざま
団地によっては、敷地内の清掃や除草・草刈りなどを自治会主導で行っているところもあれば、共益費を団地の管理会社に払うシステムにより、免除される団地もあります。
私の住んでいる団地は後者のため、役員にあたらなければ団地内で行う作業はありません。
一般のアパートに住んでいる感覚と同じです。
自治会が面倒な方は、入居前に管理会社にどの程度、自治会の活動に参加するのかを確認しておきましょう。
設備|必ず見るべき5つの設備
内見時に必ず見ておくべき設備が5つあります。
- コンセントの差し込み口
- エアコンの設置場所
- 洗濯機の設置場所
- 照明器具のプラグの差し込み口
- エレベーターの有無
この5つをチェックしておくと、引っ越し当日からスムーズに生活がスタートできます。
それでは1つずつ見ていきましょう。
コンセントの差し込み口|2つあるけど使えるのは1つ
コンセントの差し込み口は通常通り、2つあります。
しかしながら、昭和の規格は差し込み口の間隔が狭いため、今の電化製品の大きなプラグを差し込むと、もう一つの差し込み口が使えなくなる場合があります。
口数の多い電源タップは必須です。
最低でも、2~3個は用意しておきましょう。
エアコン|ホースを外に出す穴の有無
エアコンを設置する時に、室外機とつなげるホースを外に出す穴が必要となります。
この穴が壁に開いているかどうかをチェックしてください。
開いていなければ、管理会社へ工事の許可をとらなければなりません。
また、穴を開けられなければ、エアコンの種類を縦型にし、窓に設置となります。
最近の夏の暑さは、エアコンなしでは生きていけません。
内見時に必ずチェックしておきましょう。
洗濯機|洗濯機は嵩上げが必要
洗濯の排水をお風呂場に流す仕様になっている場合は、ホースの穴が床から離れたところについています。
団地によって違いますが、私の部屋の場合は床から23cm上に排水の穴がありました。
そうすると洗濯機を嵩上げして設置する必要があります。
方法としては、ブロックを2段積み重ねる、もしくは洗濯機台の上への設置です。
ブロックはホームセンターで100円台と安く購入出来ますが、1つでも約10kgと、かなりの重量があります。
ブロック8個を4階の部屋までは運べないと判断し、諦めました。
洗濯台は¥3,500程で購入でき、しっかりしていて簡単に組み立てられるのでお薦めです。
照明器具|補助用具が必要
コンセントの差し込み口が天井の梁の部分にあり、照明器具をつけようとすると傘が梁にあったってしまい付けられませんでした。
そのような場合は、電源プラグを嵩上げする補助の電源プラグが必要となります。
とは言っても、どのタイプの補助電源プラグを購入すればよいかわからないと思います。
そのような時は、コンセントの差し込み口と照明器具の電源プラグの部分を写真にとって、電気屋で確認しましょう。
簡単に早く解決出来ますよ。
照明器具を引っ越し当日につけられず、流し台にある電灯とデスクライトで夜を過ごすことになってしまいました。
エレベーター|5階まで物件は階段オンリー
5階立ての団地の場合はエレベーターの設置義務がなく、基本的には階段のみです。
住む階数にもよりますが、エレベーターが無いと引っ越しの際、作業料金をプラスされる場合もあるようです。
また、スーパーで買いだめをした時は、持って上がるのに一苦労しました。
一方、健康面では知らないうちに足腰が鍛えられます。
階段に関しては、上の階の方がセキュリティや健康に良いとポジティブにとらえた方が良さそうです。
セキュリティ|安心安全は自分でも作る
団地は住民が多く、人の目が光っています。
しかし、オートロックもなく、インターホンもないため、自ら安心安全を作る行為も必要です。
- 3階以上に住む
- モニター付きドアホンの購入
自分でも出来る2つのキュリティについて、お伝えしていきます。
オートロックなし|3階以上に住もう
出来れば3階以上の部屋を選びましょう。
確かに、1階に比べると2階の部屋は、不審者に侵入されるリスクは減ります。
しかしながら、2階程度の高さであれば、侵入はそれほど難しくありません。
毎日の階段の上り下りは少し大変ですが、よい運動になると考え、3階以上の階も選択肢に入れましょう。
インターホンなし|¥20,000前後で安心を買おう
昭和物件の団地の場合、基本的にはインターホンではなくチャイムがついています。
来客の場合はのぞき穴で確認となるため、少し不安ですよね。
その不安を取り除くために、ドアホンをつけて安心を購入しましょう。
最近は、工事不要でアパートや団地に取り付けられるモニターつきドアホンがあります。
磁石で取り付けられるので、玄関の扉に付けるだけ。
女性でも簡単に取り付けられます。
自治会|コロナで活動がほぼ無し
自治会は面倒、出来ればやりたくない、と思ってしまいますよね。
2021年の自治会の活動報告書をみていると、環境部や子供会などはコロナで活動をほぼ休止していました。
共益費を管理会社に払って、ゴミの清掃や草刈りなどを委託している団地であれば、清掃活動も無いため、日々の活動はほぼありません。
団地にもよりますが、自治会の活動も現代の生活に合わせており、それほど気にする必要もなさそうです。
自治会長と同じ階段の方に引っ越しの挨拶はしておこう
アパートと違って団地は長く住んでいる方も多くいます。また、同じ階段であれば顔を合わせる時もあります。
隣と上下の方、自治会長には引っ越しの挨拶はしておきましょう。
1階から5階までの同じ階段に住んでいる方に引っ越しの挨拶に行きました。
どんな方が住んでいるのかも分かり、安心できました。
内見時のチェックポイント|巻き尺とスマホは必須
内見時は気になる場所の
- 寸法を測る
- 写真を撮る
この2つは必須です。
今、使っている家電が置けるのか、補助具なしでそのまま使えるかは、要チェックポイントです。
内見が終わってから検討するためにも、寸法を計り、写真を撮って必ず控えておきましょう。
日当たり|布団とシーツが干せる
ベランダの向きは必ず確認しておきましょう。
布団は乾燥機よりも日に当て、風を通したほうが気持ち良く使えます。
向きとしては南向きが一番ですが、南東であれば午前中、北西であれば午後からでもしっかり日が差します。
また、半日もあれば洗濯物も乾燥終了。
お天気のよい休日は洗濯日和にしたいですね。
布団だけでなく、部屋に日が入るのと入らないのとでは気分がまるで違いますよ。
電源|テレビ、照明、エアコンの電源場所
テレビ、照明、エアコン、冷蔵庫の電源場所を確認しておきましょう。
すると、引っ越し時にどこに何を設置するかを、引っ越し業者にすばやく指示ができます。
また、冷蔵庫などの家電製品は重いため、自分で動かすとなると大変です。
また、私が引っ越した物件は、なぜかテレビの端子が壁の上の方にありました。
そうなると、ケーブルが1.5mから2mあるものを用意する必要があります。
照明に関しても、梁にコンセントの差し込み口があれば、先に述べたように、照明器具がそのままではつかない場合もあります。
エアコンは、電源が上の方についていない場合、下から電源をとるため、コードを壁に這わす必要があります。
テレビのケーブルなど、今使っている物が使えなくなる場合があります。前もって準備できるとスムーズに生活を始められますね。
寸法|窓と洗濯機置き場と物干し竿の寸法
窓と洗濯機置場、物干し間隔を測っておきましょう。
窓(カーテン)
カーテンは準備しておいて初日からつけておきたいですよね。
内見時に窓の長さを測り、今使っているカーテンが使えるのかどうか、購入する必要があるのかを確認しておきましょう。
洗濯機置場
昭和物件の場合、洗濯機置き場は2層式の洗濯機を想定して作られていました。
そのため、ドラム式の大きいものやキロ数の大きい全自動洗濯機は、設置場所の大部分を占めるようになります。
すると、横にあるトイレの扉の開閉が十分に出来なくなる可能性も。
すなわち、洗濯機を買い替えるか、トイレのドアの開閉を我慢するかの2択となります。
全自動、7㎏の洗濯機を使っています。このくらいのサイズであれば、問題なく置けますよ。
物干し竿
最後に、物干し間隔も確認しておきましょう。
ファミリー向けで作られているため、物干し竿も3m以上の長いものが必要です。
1DKで使っていた物干し竿は2.5mまでのものだったので、使えませんでした。
物干し竿は意外に盲点です。
今まで使っていた物干し竿が使えない場合は、引っ越し時に粗大ゴミとして処分しておきましょう。
家賃も安く、リフォーム済みでキレイな団地は工夫次第で超快適!
昭和物件の団地は、今の規格と違うところもあり、入居してから戸惑う場面がありました。
しかしながら、トータルでみると家賃も安い上に3DKと広く、床、天井、畳、壁、流し台など全てリフォームされており、新築のように綺麗でした。(注:前居住者の居住年数や住み方により、リフォームの度合いは違います)
また、以前住んでいた1人暮らしによくある1DKよりも、流し台も広く、趣味の部屋も確保でき、かなり快適に暮らしています。
ご近所付き合いも挨拶程度でとてもあっさりとしており、煩わしさも感じません。
また、私が住んでいる団地では、時々地域の警察官が巡回してくれています。
ポストに入っていた「巡回しました。不審者はいませんでした。」と書かれたメモを見ただけでホッとしました。
団地はファミリー層のイメージが強くありますが、大阪府公社によると、新しく入居する方の約40%が1人暮らしだそうです。
設備やセキュリティ、自治会、この3つを受け入れて対応すれば、女性の団地一人暮らしは心配なく、むしろ快適です。
経験者として、【女性の団地一人暮らし】を強くお勧めします。
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