この記事では、両親の喧嘩が子供にどう影響を与えるかご紹介しています。
- 両親の喧嘩が子供にどのような影響を与えるのか?
- お金について喧嘩した場合、子供はどう感じるのか?
このような疑問にお応えします。
子供が幼少期から10代の頃までは、両親の言動が大きく影響するのはご存じの方も多いでしょう。
大人になってからも良くも悪くも生き方に表われますね。
そこで今回は「両親の喧嘩が子供に与えるお金と心への8つの影響」と題し、両親の喧嘩とその影響について調べてみました。
お金に関する4つの悪影響
日々の生活の中で、様々な理由により夫婦喧嘩は、起きてしまいます。
とりわけお金が原因で、喧嘩になるケースは多いです。
生活費が足りない、自由に使えるお金が少ないとなると、心に余裕がなくなってしまいますね。
家庭全体がピリピリした雰囲気になっていきます。
その中でいがみ合う両親を見た子供は、どうなるのでしょうか。
これから4つの悪影響について、順を追ってご紹介します。
お金が嫌いになる
お金が原因で、両親が喧嘩をしていると、子供はお金を悪いものと思うようになります。
なぜなら「お金があるからお父さんとお母さんは、喧嘩をするんだ。」と思ってしまうからです。
そのうち子供は、お金があると喧嘩になるのなら、お金なんて要らない、無くても良い、嫌いである、と考えるようになるのです。
お金が貯まらない
子供の頃からお金が嫌いなので、お金を避けるようになります。
大人になって給料をいただいても、お金を持っていたくないのです。
頭では将来のために貯金をしようと思うのですが、何かと理由を付けてお金を使い果たそうとします。
よって何年働いてもいっこうにお金が貯まりません。
お金に異常に執着する
先に挙げた2つの例とは違い、お金を嫌う人たちだけではなく、異常に執着する人もいます。
お金さえあれば幸せになれると思い、お金を貯めこもうとするのです。
お金を使い果たす人とは反対ですね。
人との付き合いより、お金を貯めることを優先します。
これは、お金がなくなることへの恐怖心の表われです。
大人になってお金で苦労する
お金は悪の根源と思いながら成長したので、人生設計をうまく立てることができません。
〇歳までにいくら貯金して、〇歳で結婚してマイホームを建てる、など将来を見通せないのです。
お金そのものが嫌いなので、考えたくないと思ってしまいます。
心に関する4つの悪影響
株式会社インタースペースによるインターネット調査によりますと、夫婦喧嘩をする家庭は、85%と結果が出ています。
「1週間に1回以上する」が半数以上いました。
「どのような夫婦けんかをしますか」の質問には、「冷静な言い合い」が31.7%。「激しい言い合い」が28.4%となっています。
(調査期間:2016年2月26日~2016年3月5日)
(参考元:interspace)
8割の夫婦が、週1回以上喧嘩をしているのです。
子供が見ている前で、やってしまうこともあるでしょう。
この項目では、夫婦喧嘩が子供の心にどう悪影響を及ぼすかご紹介します。
子供がトラウマを抱えてしまう
父親が怒鳴る姿を見て育った子供は、大人になってからも男性が苦手な場合があります。
大きな声で怒る男性を見ると、父親の姿と重ねてしまうのです。
言いたいことも言えず、言葉を飲み込んでしまいます。
母親の場合もありますね。
「アンタのせいで」と、面と向かって言われる子供も少なくありません。
自分は生まれてはいけなかったのか?と自分を責めてしまいがちです。
父親、母親、または両親から受けた言葉や態度で、傷つき居場所がなくなったり、苦しみを味わいます。
自己肯定感が低くなる
両親の喧嘩を見てきた子供は、自己肯定感が低くなる傾向にあります。
喧嘩をしているのは自分が原因ではないか、自分はいないほうがいいのではないか、と自分の存在を否定します。
家出やリストカットなど、自殺未遂を繰り返す場合もあります。
依存体質になる
例えば、父親が母親に暴力をふるう、一方的に怒鳴るなどの場合、子供はお母さんを守らなければ、と思うようになります。
母親には自分しかいない、一緒にいてあげなければいけない、と依存心が芽生えるのです。
依存体質になった子供は、成長するにつれ、母親から友達、恋人と依存する相手が変わります。
自分がいなければ、と思うのですが、相手を束縛し、相手の周りにいる人を排除する傾向になるようです。
子供が喧嘩をする負の連鎖を引き起こす
両親の喧嘩を見て育った子供は、トラウマを抱えたまま成長し、自分も喧嘩をする負の連鎖を引き起こします。
大声で怒鳴る、相手を罵る、など感情を抑えきれず爆発し、「自分も両親と同じだ」と気づくのです。
両親の喧嘩を見て育った大人のお金の向き合い方
両親の喧嘩を見て育った子供もやがて大人になり、仕事をして給料をいただきます。
お金に対してネガティブなイメージはぬぐえません。
ただ、成人になり客観的に物事を見つめられるようにもなります。
年老いた親を見て、「あの当時、親は親なりに辛かったのかもしれない」と冷静に考えられるときが来るのです。
では、どのように考え方を切り替えればよいのでしょう。
最後は、今後生きていくうえでの考え方について述べたいと思います。
まずは自己肯定感を持つ
両親の喧嘩を見て成長した人は、全般的に自己否定が強いです。
例えば、相手が不機嫌な場合、自分のせいではないか、と思いがち。
子供の頃、両親の喧嘩は自分のせいではないか、と思ったときと同じように感じてしまいます。
褒められても居心地が悪く、素直に喜べません。
両親は苦しんでいたから、自分は幸せになってはいけない、と思っているのです。
まずは、自分を受け入れます。ありのままの自分でOKです。
幸せになる、と決めましょう。
お金は生活するためのツールとフラットに捉える
お金とうまく付き合えない人は、お金を特別な存在と思い込んでいます。
お金を崇め奉り、「お金は自分より上の存在で、自分はお金より下の存在だ」と、自分を納得させます。
1万円札を見ると、異様に怖がるか興奮します。
お金は生活するためのツールです。包丁やハサミのようなものとも言えます。
所詮、お札は紙きれで硬貨は金属です。
お金は生活するための道具の一種とフラットに捉えましょう。
お金に良いも悪いもないのです。
私たちは一人一人かけがえのない存在であると認識する
お金とうまく向き合っている人、いない人、様々な人たちがいます。
富裕層の人もいれば、厳しい生活をしている人もいて二極化が進んでいるのも事実です。
でも、人間の価値は、お金とは関係ありません。
我々一人一人尊い命があり、かけがえのない存在です。
もちろん、お金はあったほうがいいに越したことはありません。
お金があれば選択肢が増えるからです。
だからといって、お金をたくさん持っている人が優秀で、お金を持っていない人が劣っているわけではありません。
お金の量と命の重さは別問題と言えます。
我々は、今ここに存在している、それだけで十分価値があるのです。
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